生命保険の責任準備金と解約返戻金

生命保険 責任準備金と解約返戻金について

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責任準備金とは、保険会社が、将来の備えのために積み立てるものです。保険業法によって積み立てが義務付けられ、生命保険会社が、将来的に確実な支払いができるように配慮されています。そして準備金は、保険料や運用収益などを財源としています。

 

生命保険の責任準備金と解約返戻金について

 

資産運用の原資は責任準備金

 

晩年になるほど死亡率・発病率が上がるため、保険会社は契約期間の前半で積み立てをして、後半の支払いに備える仕組みをとっています。しかし、保険金の支払いは一様ではありません。各保険会社では、それぞれの契約内容・年齢による死亡率などを基礎として、積み立て額を決定しています。

 

“解約返戻金”は、保険の途中で解約する場合に、返戻(へんれい)されるお金です。解約返戻金は“責任準備金”の一部であり、中途で解約した場合は、責任準備金よりも少ない金額で払い戻されます。

 

 

平準純保険料方式とチルメル方式による準備金

 

責任準備金の積み立て方法は2種類です。“平準純保険料式責任準備金”と“チルメル式責任準備金”というもの。1つめの平準純保険料方式の責任準備金とは、その名のとおり、準備金を平準化して積み立てる方法です。

 

保険料払い込み期間を通して、保険料に占める純保険料・付加保険料の割合は、ずっと一定になります。2つめのチルメル方式の責任準備金は、決算書上で、費用を早期に回収できるようなやり方です。

 

初年度は、純保険料の部分を下げて、高い割合の付加保険料を組み入れます。2年目からは、次第に純保険料のパーセンテージを上げるのです。チルメル方式は、ある時期になると、純保険料方式と同じようになっていきます。

 

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標準責任準備金・解約返戻金とはなにか

 

保険業法には、“標準責任準備金”が定められています。生命保険会社が、毎年度末に積み立てる必要のある、“責任準備金”のスタンダートとなるものです。標準責任準備金は、金利の変動が激しくても、充分に準備金の積立ができるようにします。

 

そして、生保会社の支払いがスムーズに行なわれるように規定されました。保険業界では、経営破綻が珍しいことではなくなり、業界全体で契約者を保護しなければならない状況だからです。

 

また保険会社は、解約返戻金に関して、契約者への確実な支払いを約款で規定しました。責任準備金(保険料積み立て金)−解約控除=解約返戻金です。解約控除は、契約から10年経つまで、各時点での保険料積立金から一定額を控除します。控除分は、新契約にかかる費用(募集)の未償却額や、解約にかかる事務費を回収するためです。さらに、契約を続ける人と途中解約した人との公平性を保つためでもあります。



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