生保・損保業界の海外戦略

生保・損保業界の海外戦略について

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国内の保険市場は少子高齢化によって、今後ますます規模の縮小が見込まれることから、東南アジアやBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)などの新興市場への進出を、生損保の大手各社は積極的に行おうとしています。

 

生保・損保業界の海外戦略について

 

東南アジア戦略

 

ベトナムやマレーシア、シンガポールなどへの進出が大手生保で相次いでいます。高い経済成長により所得が向上して、東南アジア諸国では保険の市場も拡大しているといえます。また、大手損保でも、有力な成長市場として中国やインドを位置付け、開拓を本格化させています。中でも、自家用車の増加に伴い自動車保険の市場が拡大している中国ですが、外資系企業に対する規制があり、自動車保険の取り扱いが難しいため、中国の保険会社と合弁で新会社を設立しながらの市場開拓となります。

 

 

日生は中国で販売を強化

 

株式会社に転換後、海外進出を本格化させている第一生命は、ベトナムの生命保険会社を当時相互会社だった2007年頃より買収しはじめ、国内生保会社としては初となるベトナム進出を成功させました。中国市場への取り組みを重視した国内生保トップの日本生命は、個人保険や団体保険の販売強化をねらって、中国の国有金融資産管理公司と合弁で生命保険業を展開していく方向性です。

 

ほかに、損保では英国の保険会社を東京海上日動火災保険が買収、アジアで買収策を繰り広げる三井住友海上保険など、大手各社の積極的な取り組みがみられます。

 

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米国保険会社の買収や業務提携による市場拡大

 

M&Aに積極的な取り組みを見せているのは、アジアやBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)のほかに、米国や英国などがあります。かねてより欧州や米国市場での保険事業を本格展開してきた東京海上ホールディングスでは、M&Aにも積極的に取り組んできました。

 

2008年7月、金額では過去最多となる47億500万ドル(約4987億円)で米国の中堅損害保険グループを買収することを発表しました。

 

同年3月にも英国の保険会社を買収している東京海上は、米国と欧州で基盤を確保し、世界でもトップクラスの保険グループを目指しています。他方、米国大手の生命保険会社と業務提携し、資産運用部門の強化を目指す日本生命では、運用ノウハウの取得と保険事業部門強化のために、米国の保険会社とその資産運用子会社の双方への人材派遣を行っています。



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