3メガ体制になった損保業界

3メガ体制になった損保業界について

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大手6社がメガ3グループに統合

 

損保業界はそれまでの大手6社の体制から、3メガグループと呼ばれる新たな競争時代に突入することになりました。3メガグループとは、「MS&ADインシュアランスグループホールディングス」「NKSJホールディングス」「東京海上ホールディングス」のことです。

 

「MS&ADインシュアランスグループホールディングス」は、三井住友海上グループホールディングスとあいおい損害保険、ニッセイ同和損害保険が、「NKSJホールディングス」は、損害保険ジャパンと日本興亜損害保険がそれぞれ経営統合をして生まれました。正味収入保険料といって損保会社の本業の売上げを示すものがあり、3グループの正味収入保険料は合計で国内損保事業の9割を占め、寡占状態に突入しました。

 

3メガ体制になった損保業界について

 

収益力の低下による対策

 

再編の背景として、次のようなことが考えられます。「金融保証保険」で大幅な損失を計上したことや、少子高齢化による国内損保市場の縮小、本業収益である保険引受収益の低下などです。「金融保証保険」とは、金融危機で暴落した証券化商品などの元利払いを保証した保険のことです。

 

また、損保市場の主力であった自動車保険が減収したこともあり、その背景として若者の自動車離れ、長引く不況に伴う新車販売の激減、自動車賠償責任保険料の改定などが考えられます。さらに世界的不況による貿易の冷え込み、それに伴った海上保険の低迷などから正味収入保険料が落ち込み、収益力の低下を招いたのです。

 

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苦境の打開と海外戦略を求めて

 

損保業界では2005年から2006年にかけて業務停止命令などの処分を一定期間受けてきました。それは、代理店や営業現場で複雑な特約保険料の支払いや割引制度を十分に理解されないまま販売競争を繰り広げたことによる、保険金の不払いや過払いなどの不祥事が相次いだことが原因です。その背景には、金融自由化後の競争激化により、様々な特約契約を各社ともに増やしたことがあります。

 

経営統合をすることで、各社は規模の拡大と経営の効率化を目指し、商品や事務システムの見直し、少子高齢化などにより先細り傾向にある国内損保市場の苦境を打開しようとしました。経営統合により正味収入保険料の順位は次のように変わりました。

 

「MS&ADインシュアランスグループホールディングス」が、これまで首位だった東京海上ホールディングスに変わり首位になりました。しかし、経常損益、最終損益の合算では東京海上ホールディングスが首位を保っています。



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