損害保険会社の収益力を示すコンバインド・レシオ

コンバインド・レシオとは?

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会社の収益力を表すコンバインド・レシオというものがあります。最近のディスクロージャー資料にはその数値を掲載する損害保険会社が増えてきました。

 

損害保険会社の収益力を示すコンバインド・レシオとは?

 

正味収入の保険料

 

一般企業の売上高に相当するものが、損害保険会社では「正味収入保険料」です。これは顧客から得る保険料に「再保険料」を加減した額です。再保険料は、リスク低減のために、危険の一部を他の損保会社に保険を掛けておくものです。

 

リスクがこれによって損保会社間に分散されます。積立保険には、満期時には顧客に契約額を返還します。この原資を「収入積立保険料」と言いますが、当然この額も差し引いたものになります。

 

 

保険引受利益とは?

 

損保会社の損益計算書でその次に重要であるのが「保険引受利益」です。保険を引き受けて、一年間にどれだけ利益があったかということです。生保では基礎利益に相当します。

 

これは本業での純利益と言って良いでしょう。一般企業の算出では、経費は原価とか支出の和になります。損保会社では、経費は、正味支払い金、損害調査費、営業費、一般管理費、諸手数料、集金費などです。すなわち、保険引受利益は正味収入保険料からこの経費を差し引いた額になります。

 

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正味損害率と正味事業費率の合算

 

コンバインド・レシオは合算率とも呼ばれています。正味損害率と正味事業費率を合算したひとつの指標です。ここで損害率は、保険料の支払額が保険料収入に占める割合です。また事業比率は、経費が保険料収入に対してどれくらいかかるかの割合を示します。

 

簡単な例を示します。保険料収入が10億円、コンパインド・レシオが90%だとすると、経費は9億円です。純利益は1億円あることになります。コンバインド・レシオが100%以上なら赤字です。適正値は80〜100%と言われています。この値もひとつの指標で、内容については事業費と損害率バランスが取れていることが重要です。事業比率の増減を見ると、その会社の経営の状況の安定度を見ることができます。



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