飛躍する外資系保険会社の状況

飛躍する外資系保険会社の状況について

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2004年9月の中間決済で、ついにアフラック(アメリカンファミリー生命)が個人保険契約数でトップの座に躍り出ました。現在の生命保険業界は、外資系保険会社の存在なしには語れません。

 

飛躍する外資系保険会社の状況について

 

急激に拡大する第3分野の市場

 

金融ビックバンが起こったのは1998年4月。その後、金融の自由化が進んでいきます。外資系の保険会社が、自動車保険や第3分野での画期的な商品開発と販売を行なうようになりました。保険の第1分野は生命保険で、第2分野は損害保険です。第3分野の保険というのは、第1分野と第2分野の中間にあたる「がん保険」・「医療保険」・「傷害保険」などです。

 

規制緩和により、それまで独立していた生命保険と損害保険とが、相互に参入できるようになりました。そして、第3分野の市場が急激に拡大していったという訳です。

 

 

日本のマーケット戦略

 

第3分野拡大の指揮をとったのは、外資系の保険会社です。アリコ・ジャパンの設立は1973年、アフラック(アメリカンファミリー生命)の設立は1974年です。両者とも、初めからがん保険など、第3分野専門の事業展開をしていったのです。

 

日本と米国では健康保険制度が違いますが、日本市場のために独自の商品開発をしていきました。代理店開拓や職域販売に力を注ぎ、従来の日本の保険会社には考えられなかった方法で店舗や商品を拡大していきました。保険の法律で定められた募集人数も、瞬く間に確保してしまいます。

 

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多様な集客・販売方法の拡大

 

外資系保険会社の戦略は、何といっても「直販」です。代理店を通さない直接販売と、インターネットなどのマルチメディアの利用です。直販の代表的なものには、スイスのチューリッヒ保険や、アメリカン・ホーム保険が売り出した自動車保険があります。TV・新聞・雑誌などの広告を利用した販売で、契約数を増やしました。相談や契約は、たった電話1本で済むシステムが売り物です。

 

アクサは、フランスを本拠地にする世界最大級の保険グループです。その日本の持ち株会社のアクサ保険ホールディングでは、アクサ生命保険とアクサ損害保険を展開しています。そして、アクサ生命は日本団体生命を傘下におさめ、国内の商工会議所などを基盤に営業を進めました。また、自動車保険のリスク分散型には、スイスのチューリッヒ保険・ソニー損害保険などがあります。

 

最近は、メディア戦略の中でも、特にインターネットを強化しています。比較サイトを通した保険契約が業績を伸ばしてきています。

 

 

国内の生命保険会社買収の足取り

 

経営が破綻したり、経営不振におちいった日本の生命保険会社は次々に買収されていきました。東邦生命は、アメリカのGE社によってGEエジソン生命保険へ。千代田生命は、AIGによってAIGスター生命保険へ。協栄生命は、プルデンシャルによってジブラルタ生命保険へ。平和生命はマスミューチュアルによってマスミューチュアル生命へ、第百生命はカナダのマニュライフ生命保険へ。

 

そして、平和生命はオランダのINGによってマスミューチュアル生命保険へ、日本団体生命はフランスのアクサによってアクサ生命保険へと生まれ変わりました。

 

更には、カード会社系の保険会社でも同様の買収が起こります。セゾン生命はGEエジソン生命に吸収合併されます。オリコ生命(オリエントコーポレーション系列)は、アメリカのプルデンシャルによってピーシーエー生命になりました。三菱UFJニコスのニコス生命は、クレディ・スイスグループのウィンタートゥル保険によって買収され、クレディ・スイス生命になっています。



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